道成寺について

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紀州道成寺

五、御開帳と秘仏

五、御開帳と秘仏

千手観音像

道成寺の本堂の北側には、秘仏の千手観音様が一体まつられていて、三十三年に一度、春三十三日間だけ公開される行事、すなわち御開帳(ごかいちょう)が行われます。御開帳は、平成17年(2005)に行われたばかりで、次は平成50年(2038)になります。

秘仏とは、もったいぶって隠している仏様ではありません。
われわれの人生では、大事な人と離ればなれになることがしばしばおきますが、離れたからと言っても心の絆が消えるわけではありません。秘仏とは、先に見送った親のように、会えないけれど強く導いて下さる仏様。たとえ顔は見られなくとも、その寂しさを理解して下さり、心の絆を深めて下さる仏様なのです。

この秘仏の御開帳に、かけがえのない大切な人と参ると、次の御開帳にも一緒にお参りできる、と言われます。「一緒」というのは、手をつなぎながら、顔を見合わせながら、という物理的な意味ではありません。
万一、自分がこの世にいないとしても、それは自分が秘仏と同じ側、扉の内側から大切な人を見守る役に回った、ということなのでしょう。

平成17年の御開帳にお参りできなかった方は、是非、あなたの大切な方に御開帳のことをお話し下さい。「道成寺には秘仏があるんだって。次の御開帳は平成50年なんだけど、一緒に行けたらいいね」と。そうお伝えいただくだけで、秘仏様が、あなたとその方との心の絆を深めて下さることでしょう。・・・あんまり何人にも言わない方がいいですよ。

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