和歌山県最古の寺、天音山道成寺は大宝元年(701年)に創建されました。本堂など重要文化財の建造物や、国宝、文化財指定の仏像などをお祀りしています。 |
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仏教では「慈悲」を非常に大事なものと考えます。 |
千手観音様は日本でも古くから信仰されてきましたが、 |
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697 | 文武天皇元年 | 文武天皇、藤原宮子を夫人とする |
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701 | 大宝元年 | 文武天皇、紀州へ行幸。この年に道成寺創建と言い伝える。この頃、初代本堂が完成 |
720 | 養老4 | 藤原不比等(宮子の父)死亡 |
725 | 神亀2 | 葛井寺の千手観音像完成 |
735 | 天平7 | 玄ム、千手千眼陀羅尼経はじめ5000部のお経を持ち帰る |
754 | 天平勝宝6 | 宮子姫死亡 |
756 | 天平勝宝8 | 聖武太上天皇(文武と宮子の子)死亡 |
759 | 天平宝字3 | 唐招提寺の千手観音像完成 |
800頃 | 道成寺の中門、回廊完成 | |
816 | 弘仁7 | 空海、高野山を開く。 |
822 | 弘仁13 | 仏教説話集『日本霊異記』完成 |
850頃 | 現本尊の千手観音・日光菩薩・月光菩薩・四天王像完成 | |
928 | 延長6 | 安珍と清姫の事件 |
1040 | 長久1 | 仏教説話集『大日本法華験記』完成 |
1357 | 正平12 | 本堂を建て替える |
1359 | 正平14 | 二つ目の釣鐘を作る |
1394頃 | 応永1 | 『道成寺縁起』が作られる |
1500頃 | 能楽『道成寺』が作られる | |
1585 | 天正13 | 戦乱で全財産を失う |
1619 | 元和5 | 紀州に徳川家が入る |
1652 | 承応1 | 天台宗に改宗する |
1691 | 元禄4 | 仁王門を再建する |
1702 | 元禄15 | 書院を建てる |
1707 | 宝永4 | 十王堂(えんま堂)を建てる |
1709 | 宝永6 | 念仏堂を建てる |
1719 | 享保4 | 琉球組踊『執心鐘入』が初演される |
1753 | 宝暦3 | 『京鹿子娘道成寺』が初演される |
1763 | 宝暦13 | 三重塔を再建する |
1821 | 文政4 | 『宮子姫伝記』が作られる |
1847 | 弘化4 | 護摩堂が作られる |
1982 | 昭和57 | 縁起堂・宝仏殿が作られる |
1991 | 平成3 | 本堂を解体修理する |

紀州路第一の古寺、文化財の宝庫として道成寺の面目躍如たる宝佛殿は、国宝3点、重要文化財11点、県指定文化財4点を収め、年中ご参拝いただけます。
上写真は宝佛殿の内部本尊千手観音、脇侍日光、月光菩薩
千手観音と日光菩薩はヒノキの一木造り、月光菩薩はカヤの一木造りです。いずれも西暦800-850年頃の作とされるので、安珍清姫の事件も目撃なさったはずですね。
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悪天候時を除き、9:00〜16:30の間は無料にて拝観可
念仏堂
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本堂
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本堂 重要文化財 承平12年(1357)建立 大宝元年(701)頃に創建された講堂650年ほど使われ、南北朝時代にこの本堂に立て替えられました。再び650年の歳月が流れて老朽化が進み、昭和63年から平成3年にかけて解体修理が行われました。修理中に講堂の遺構も調査され、この敷地が1300年間にわたり一度も雨風にさらされていないことが確認されました。 |
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宝仏殿 収蔵庫 昭和53年建立 昔の道成寺は現在よりかなり規模が大きく、いくつもの御堂がありました。残念ながら御堂の数は減りましたがそれぞれおまつりされていた御仏像は大事に守り伝えられ、現在では宝佛殿に二十数体の御仏像がまつられています。 |
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